オリジナル幕を作るグループや仲間のイメージを統一しておく
オーダーメイドのオリジナル幕は、個性があって自分たちの意見やイメージが反映できてとてもいいものです。しかし想像上では格好良かったり世界でたった1つの幕だったりしても、よくよく考えてみると、そのイメージって曖昧ではありませんか。
グループが3人いれば3人3様で、すでにイメージはバラバラだったりもします。その状態で格好いいい幕を作ろうと思っても無理なことです。まずイメージの統一をしましょう。手順としては、イメージの柱になる要素をピックアップして、それを具体化させていきます。
大事な要素は、これからお話しする3つの要素です。コレさえ押えておけばオーダーメイドのオリジナル幕づくりに失敗することはありません。
要素1 イメージカラーとサブカラーを決めよう!
メインとなるカラーともう1色。合計2つの色を決めておきます。メインの色は、多くが生地の色として使われます。
色は、たとえば学校の校章や会社のシンボルマークなどで、すでに決められている場合があります。参考にしたり、ベースにしたりして応用しましょう。サブカラーも同様です。こちらの色はポイントに使ったりします。
要素2 キャッチフレーズやスローガンをハッキリさせよう!
キャッチフレーズやスローガンは、オリジナル幕に、いちばん大きく入れる文字になります。メンバーと案をいくつも出しあって、最終的に絞り込んでいきます。
短く、キレのいい言葉をつなぐようにして作ると、伝わりやすいカッコいいキャッチフレーズになります。スローガンとキャッチの両方を入れる場合は、キャッチのほうを大きくメインで扱います。
要素3 文字の書体や大きさを決めておこう!
オリジナル幕の場合、とくに屋外で行なうスポーツ会場などでは、ゴシック系の太い文字を使わないと目立ちません。
どうしても明朝系の文字を使いたいのであれば、太文字(ボールド系)の書体を選定しましょう。キャッチは太く大きくゴシック系で。スローガンは小さめの文字で太い明朝系にといった使い方もできます。
3つの要素が揃えば、鉛筆書きの小さなスケッチでもスムーズ
イメージとは人間の脳が受け取った情報から形成された全体像のことです。イメージは視覚的なものがいちばん大きく影響しますが、その筆頭格となるのが「色」です。次に「デザイン・形」であり、最後に影響を及ぼすのが「素材」です。
これを先ほどの3つの要素に当てはめると、「色=幕のイメージカラー」、「デザイン・形=文字の書体、レイアウト」、「素材=校章・社章などその他の要素、幕の生地」ということになります。
●色を統一する。あるいは系統の色にする。→イメージを支配する色になる。
●形やデザインを統一する。→文字のレイアウトでイメージやマインドが決定的に。
●素材、テイスト感を統一する。→幕に入れ込む要素や幕の生地を確認する。
これがイメージ統一の取れる3要素であり3原則です。オーダーメイドの幕は、先にお話しした3つの要素さえ揃えば、スケッチで専門店に持ち込んでもスムーズに形にできます。パソコンで作成した場合はデータも持参しましょう。