オンリーワンの幕は、“絞り込んでシンプル”が決め手
最初は既製品ののぼり旗で間に合わせていたけれど、店の経営やイベントの運営がうまくいき出すと、もっと売上げを伸ばしたくなるし、お客さんからも期待される。会社の企画部などに属していたら、上司からの期待も高まってくる。
欲をかかないでそのまま行けばいいのにという人もいますが、ときに欲は向上につながり、新しい道を切り開く原動力になります。「良しやってやろう!」という意気込みが、店を発展させ会社の業績を伸ばします。
少し大げさな話になりましたが、そんなときに目を向けて欲しいのが、「オーダーメイドのオリジナル幕」です。それは文字通り、既製品ののぼり旗では表現できなかった事柄、自分の店の特徴を前面に表せる存在。
執行役員や上司の肝いりで開催するイベントの、大成功を予感させてくれるツールでもあります。なんといってもオリジナル、オンリーワンののぼり旗ですから、アレヤコレヤと、表現してみたいことが山ほど出てきたりします。
しかしあまり気合いが入りすぎると、それが原因で大失敗に終わってしまうことも。“たかがのぼり旗、されどのぼり旗”の世界ですから、ここは気負わずに、冷静沈着にコトをすすめていきましょう。
オリジナル幕作りは、「5つのポイント」が明暗を分ける
どうすれば成功するか、ノウハウは専門店のサイトにお任せするとして、ここでは専門サイトには書かれているワケがない、違った側面での成功のポイント、失敗の理由をご紹介しておきましょう。
成功と失敗の差は、作る人の心得&取り組み方にある
●POINT1 最初から周囲の意見を聞きすぎると失敗する。
まずは自分で、これがベストだと思うオリジナルのぼり旗の原案を3パターン作りましょう。周囲の意見は原案を作り終えた後からにしましょう。
●POINT2 のぼり旗制作のプロのセオリーから基本を学ぼう。
のぼりはタテヨコわずかな寸法の小さな世界です。表現したことを盛り込む作業より、絞り込んで切り捨てていく作業が成功のカギを握ります。
●POINT3 タイトル&キャッチ、あおりの文句でワンセットと心得よう。
小さなのぼり旗の世界は、タイトル&キャッチ、あおりの文句が勝敗(明暗)を決します。思い切り絞り込んで、タイトルやキャッチの案を出すことに心を砕きましょう。曖昧で適当な文言は失敗の元です。
●POINT4 上手な色使いこそ達人へのパスポート。メリハリは色で決まり!
色使いの上手な人は、オリジナルのぼり旗の達人になれます。寒色系でまとめるか、暖色系でまとめるか、まず2択の帰路で悩んでください。暖色でいくなら寒色は文字の色に任せます。両方の系統の色をメインに使うのはNGです。
●POINT5 周囲から酷評されることを“楽しめる作者に”なりましょう。
周囲の人は、批判とか中傷、酷評をしたがるものです。しかしその中にも正当な意見があったりもします。原案を客観的にみて、的確な修正が加えられるようになれば、成功に近づいています。達人のコースに入ったかも。
少し淡泊で尻切れトンボの説明になりましたが、すべての明暗要素を説明しきれるわけではないので、ツカミの部分の5ポイントだけに絞りました。もしもプロの意見が聞きたくなったら、原案をもって専門店に駆け込んで行ってください。