生地のことも、早い段階から気にしておくほうがいい
のぼり旗をオリジナルで作ろうと思ったとき、あなたがいちばんに気にするのは何ですか?のぼり旗の値段でしょうか?オーダーメイドだから、デザイン料のほうでしょうか?それとも制作のプロセスや出来具合、納期でしょうか?
いろいろ気になる点はあがってきますが、「素材や生地のことがいちばん気になる」なんて人はごくわずかです。それが当たり前でもあるのでいいのですが、“素材・生地のことを無視したまま”で進行してしまうと、けっこう厄介なことにも~。
ですから、少しは早い段階で素材や生地のことも、意識してあげてください。「生地なんてどれも同じ。安ければいいや」というのはナシにしましょう。選び方の中でも、安さで決めてしまうのが最悪の結果を招くパターンです。
のぼり旗の制作進行で大事な要素
●オリジナル幕の利用目的
●設置場所
●大きさや枚数
●のぼり旗の形
●生地の種類
●防炎加工はどうか
●仕上がりの形式
●デザイン要素とデザイン
●デザインデータかスケッチか
●完全入稿データか
●納期はいつか
●発注先は決まったか
●予算(価格)はどれくらいか
一般的なのぼり旗の制作進行で、要素としてチェックしておきたい事柄をアトランダムにあげてみました。オーダーメイドのオリジナル幕であっても、生地の種類は限られていますが、そうであるからこそ、早めにチェックしておいて欲しいのです。
「生地は何でもいい」という安易さが安物を引き寄せる
生地のことを知らないと、デザインとコミコミで価格優先で選んでしまうのが大半の人で、安物の生地に印刷されて台無しになったという事例が結構あります。たとえば「生地がミエミエの安物で、使用して3カ月でダメになってしまった」。
「しっかり印字されているはずのインク(文字や画像の)が、ポロポロと剥がれ落ちてしまった」などというのは、トラブルの代表作。これらは生地とインクの悪さが重なって起る現象です。安価な材料を海外から取り寄せ安価で販売しているため、このような結果になります。
●テトロンポンジ
安価で軽量、耐久性にもすぐれているため、のぼり旗といえばテトロンポンジという認識があります。軽くて風によくなびき、注目率を高められる、店頭活性化効果がある、女性でも扱いやすく、折り畳んで収納もしやすいという利点があります。
●遮光スウェード
両面が使えるので広告効果・訴求効果が高く、たとえばアーケードのような、両方向から人が流れてくる場所には効果的です。生地と生地の中央に黒い遮光生地を挟んだ3層構造です。多少重たくなり風になびく率も少なくなります。
生地には上記のように、高いコストパフォーマンスで90%の需要がある「テトロンポンジ」と、表裏両面の印刷が可能になる「遮光スウェード」があります。同じ生地でも厚さや生地のメーカーによってインクのノリが違ってきたりします。